日光(2) 日光東照宮

見ざる、言わざる、聞かざる

日光山輪王寺を見終えた後、日光東照宮へやってきました。表門から入って左手にある神厩舎は、すごい人だかり。なぜか? それは、

「見ざる、言わざる、聞かざる」の彫刻があるから。

神厩舎(しんきゅうしゃ)

ケータイで写真だけ撮って、さっさと行ってしまうたくさんの人たちを見ていると、何かがひっかかる。

私もついついやってしまうけれど、写真を撮ると見た気になって満足するが、あとで考えると何も覚えていないことがある。

ちゃんと自分の目で見なくては。

ところで「見ざる、言わざる、聞かざる」は、猿の一生を描きながら人としての生き方を伝えているというストーリーがあり、神厩舎に彫られた8枚の浮彫のひとつ。

他にもサルが彫られているのに、どうしてこれだけ有名なのでしょう。あらためて考えると不思議です。

江戸の技術の結晶 日光東照宮

この立体感!

陽明門の左右に延びる廻廊

この色使い!

陽明門の左右に延びる廻廊

このリズム感のある配置!

唐門

そしてモチーフのおもしろさ!

上神庫の妻にある「想像の象」

日光東照宮が、こんなにワクワクする所だったとは。

日光東照宮の建物に刻まれた彫刻の総数は5173体

最も多いのが、本社の2468体。次いで唐門の611体

そして、3番目は陽明門で508体

陽明門は一日中、眺めていても飽きないことから「日暮門」とも呼ばれているそうですが、まさにその通り!! 全部じっくり見ていたら、一体、何日かかることやら。

日光東照宮は未完成

魔除の逆柱

上の写真は通称「魔除の逆柱」です。

陽明門の内側にある12本の柱のうち1本だけ、グリという渦巻き文様が逆さになっています。

完成したものは、あとは壊れていくだけ。

だから、わざと未完成にしたそうです。「完璧だから良い」ということではないんだ、と考えさせられました。

私も作品を作っている時、あそこが気に入らない、ここが気に入らないと直しを重ねて完璧を求めてしまいがちだけれど、これ以上どこにも手を加えようのないものよりも、どこかスキのあるもののほうが想像の余地があっていいのかもなんて思いました。

日光東照宮で一番のお気に入りの場所

日光東照宮の本殿

陽明門と唐門を抜けると、日光東照宮で最も神聖な場所とされる本殿があります。この本殿と手前の拝殿の間にある

石の間が、非常に気に入ってしまいました。

中央に供えられた宝剣のせいか。周囲の白壁のせいか。魔を寄せつけない澄んだ空気を感じて厳粛な気持ちになるとともに、すごく静かで心落ち着く場所でした。

ここでも、拝観する人が何人か集まると、お寺の方が説明しながら案内してくれたのですが、その説明によると石の間の畳の下には

黒曜石が敷きつめられているそうです。

予言や儀式の際に使用され、鏡としても用いられてきた黒曜石。無意識を映し出し、持ち主のトラウマを捨てる手助けをしてくれたり、集中力が増す効果があるそうですが、そのせいでしょうか。いつまでも座っていたい気がしました。

薬師堂鳴竜

鳴竜で有名な薬師堂へも、二社一寺共通拝観券で入ることができますが、すごい行列で混んでいました。

薬師堂鳴竜

昔、小学生の頃に来た時は広いお堂の真ん中、天井に描かれた竜の頭の下で自分で「パンッパンッ」と手を打って音を聞いたものだけれど、今回、お堂の中に入る人数を制限し、お寺の方が拍子木を打ち鳴らしてグループごとに聞きました。

鈴を鳴らすような鳴竜の声。

どうしてこんな音になって反響するのか。また自分が立っている位置(角度)によって、その音が聞こえないのは本当に不思議でした。

さて、日光東照宮はここまで。


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【2008/04/25 12:16 】 | 国内 一泊二日の旅 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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