2012年11月(44)ワールド ミュージアム リバプール その3

古代エジプト マニアなら唸る遺物が目白押し

プトレマイオス朝からローマ時代初期(BC100-AD100)、ジェドホル(Djedhor)という男性の「死者の書」には、無事にあの世に辿りつけるようにと呪文や祈祷書が記されていますが、

全長が4mもあります(゚ロ゚)

古代エジプトでは死者の書を作ってお経のように読み上げ、墓に埋葬しました。しかし、こんなに長い書は、そうあるものではありません。

死者はあの世へ向かう途中、心臓と「真理」を現すマアトの羽を天秤にかけられます。

現世で罪を犯した者は

心臓のほうが重くなり

幻獣アメミトに魂を喰われてしまいます

無事にあの世へ辿りつくまで様々な困難が待ち受け

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ここに書かれた呪文が、死者の助けとなるのです

この死者の書の絵は、かなり簡略化されています

時間がなかったのか、制作費を抑えたためなのか

子供の落書きみたいです(^^



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2012年11月(43)ワールド ミュージアム リバプール その2

引き続き、古代エジプト展示室を見学

これは7つの窪みに油を入れ、死者があの世でも飲食ができるようにする「口開けの儀式」で使われました。石灰岩製(Travertine stone)で、第5-6王朝時代(BC2492-2181)のものです。

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これは墓の副葬品。棺台に横たわるミイラが、聖地アビドスへ向かう様子を表しています(第12王朝、BC1985-1773)

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それから、木製の化粧品入れ

1245jpg、lid 蓋

左側に化粧用スティックを刺すところがあり、召使が運んでいる壺には蓋がついていました。全体は鮮やかに色づけされていたそうですが、今は剥げ落ちてしまっています(第11-12王朝時代(BC2055-1870年)

大工道具(木製、銅製)
(第11-12王朝時代、BC2055-1870年)

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墓の建設時に使用されたもので、亡くなった人が死後の世界で使えるようにとお墓に埋葬されました。

それから、物差し Cubit measuring rod

王家の谷の墓の造営に携わっていたNakhyという人物が使っていたものです(デル・エル・メディーナ出土。第18王朝時代 BC1336-1295年)

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目盛りと、ヒエログリフが彫りこまれています

1247jpg

ベニ・ハッサン出土のカーブした木片(一番左)は、狩りの時、鳥を捕まえるための道具(Throw-stick。第11-12王朝時代、BC2055-1870年)

1231jpg説明

その奥にあるのは、ダチョウ(ostrich)の羽の扇です(第18王朝時代、BC1550-1295年)

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左の黄色く彩色されたワイン壷の破片には、永遠の命の象徴「アンク」が描かれています(アマルナ出土。第18王朝時代 BC1352-1336年)

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中央手前の小さなケースに入っているのは、同じく第18王朝時代、アマルナで出土した「粉末状の顔料(Powdered pigments)」。

それから、軍服の腰帯(Ramseess girdle)

woren linen belt

麻で作られた帯には細かな模様がほどこされ、長さは5.2mもあります。第20王朝、ラムセス三世が腰に数回、巻きつけて身に着けていたそうです。

woren linen belt

Nesminという人物の棺は、長いこと黒い松やにで覆われていました。ミイラを覆うカルトナージュ(cartonnage)には死者の書の一説が色鮮やかに描き出され、第30王朝の棺の典型的特長が見てとれます(BC380-343、Akhmimの墓から出土)

1263jpg

木に石膏を塗って作った筆記板 Writing tablets 1238jpg 石膏(プラスター)

もともと、紐でまとめられていましたが、トラヤヌス帝やハドリアヌス帝の治世(ローマ時代、AD63-140)に、民衆文字(デモティック)で書かれた天体観測の記録です。



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2012年11月(42)ワールド ミュージアム リバプール その1

見どころ満載 自然史博物館

ウォーカー アート ギャラリー(The Walker Art Gallery)を見学後、やって来たのはすぐ近くにある「ワールド ミュージアム リバプール(World Museum Liverpool)」。

入口を入ると、恐竜の化石

ここは自然科学、地質学、天文学、民族学、考古学に関する博物館で、館内には水族館やプラネタリウムもあります。

私のお目当ては、古代エジプトの展示室

所蔵品数は15,000個!

数日前に訪れたマンチェスター博物館の所蔵品が少なくがっかりしましたが、ここの展示品には大満足。リバプールまで足を伸ばした甲斐がありました(^^

先史時代の矢じりから

グレコ・ローマン時代(BC332-AD395)のレリーフまで
幅広い所蔵品が展示されています

1234jpg説明

青冠をかぶった第18王朝アメンヘテプ三世
(ルクソール出土)

1236jpg

ホルスに乳を与えるイシス女神像は、イエス・キリストとマリア信仰の元になったと言われています。

ラピスラズリや紅玉石などから作られたアミュレットは、とてもカラフル。スカラベ(ふんころがし)やウアジェト(コブラ)の目などをかたどり、魔よけとして使われました。

野菜やウシャブティをかたどったネックレスは、死者とともに墓に埋葬され、あの世で食べ物に困らないよう、そして、ウシャブティが死者の代わりに働いてくれるよう作られてものと思われます。

穀物倉の模型も墓の副葬品ですが、当時の生活を知る重要な手がかりです。平らな屋根の上に穴が開き、そこから穀物を流し込んでいます。穀物の量は、書記と呼ばれる役人が記録し管理していました。(第11-12王朝、BC205-1870年)

説明は1221jpg

この船の模型は、Antefという人の墓から出土
(第12王朝、BC1985-1870)

1226jpg説明

ナイル川は南から北へと流れているので、帆をおろしているこの船は、北へ向かっていることがわかります。

1223jpg説明, The sail, mast is taken down

北へ向かう時は、向かい風。
反対に南へ向かう時は、帆をたたむのです



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2012年11月(41)ウォーカー アート ギャラリー

ラファエロ派が充実

お昼12時、リヴァプール大聖堂を見学後は、リバプール ライムストリート駅へと戻りました。

治安が悪そうな裏通りは避け、表通りを歩いたら、

キティちゃんを売っているお店を発見

リヴァプールでも人気なのかしらと思いながら、やって来たのは「ウォーカー アート ギャラリー(The Walker Art Gallery)」です。

ヨーロッパでも屈指のアートギャラリーで

14世紀から16世紀のルネサンス期や、19世紀ヴィクトリア朝時代の彫刻、絵画などが所蔵されています。

この彫刻は、昔よく授業でデッサンしました
懐かしいなぁ

絵画コーナーには、前ラファエロ派の作品

私の大好きな画家Alma Tadmaの「Confidences」

ダンテ ゲイブリエル ロセッティ
「ダンテの夢」
Dante Gabriel Rossetti「Dante's dream」

「神曲」で有名なダンテが作った「新生」という詩をモチーフに、イギリス人デザイナー、ウィリアム・モリス(William Morris)の妻ジェーン・モリス(Jane Morris)がベアトリーチェとして描かれています。

細部まで手を抜かない描写が見事!

ジョージ フレデリック ワッツ
(George Frederic Watts)
「The magdalen at the front of the cross」

同じくワッツの、これは「Hope」

同じ構図の絵が、ロンドンのテート ギャラリーにあります。下記画像は2010年撮影したものですが、上の絵と比べてみてください。

ウォーカー アート ギャラリーにあるのは、習作で

より明るい色味で力強い筆遣いです

下の画像はジョヴァンニ・セガンティーニ(Giovanni Segantini)「The punishment of lust」。

ルイージ・イッリカ(Luigi Illica)の12世紀の詩「ニルヴァーナ(Nirvana)」をもとに描かれました。

それから大好きな画家 Frederic Leightonの

「荒野のエリア(Elijah in the Wilderness)」は
旧約聖書を題材とした作品です

それから、これもFrederic Leighton作

反射して見づらいですが
ギリシャ神話「ペルセウスとアンドロメダ」
(Perseus and Andromeda)

その他、前ラファエロ派だけでなく、デイヴィッド・ホックニー(David Hockney)やルシアン・フロイド(Lucian Freud)などコンテンポラリーアートの展示もあり、見ごたえのあるギャラリーでした。



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2012年11月(40)リヴァプール大聖堂の展望台

寒さにも負けず

リヴァプール大聖堂には高さ101mの塔があり

5ポンド払うと、エレベーターで登ることができます

聖堂内の音声ガイドやシアター入場券も付いてきます

二基のエレベーターを乗り継ぎ

10階で下りたら、108段の階段を上がります

その途中、高さ67mのBell chemberが見えてきます

13個の鐘の組み合わせで、総重量31トン。英国一の重たいこの鐘は、クリスマスやイースターなど特別な時だけ鳴らされるそうです。

その鐘を見下ろしつつ右側の階段を上ります

そうして、ようやく展望台に到着

素晴らしい景色が広がっていました!

さすが巨大な大聖堂だけあって、影も迫力があります

奇妙な形の建物は、ローマ・カトリックの「リヴァプール メトロポリタン大聖堂(Liverpool Metropolitan Cathedral)」。

正面に見えているのは、アルバートドックとマージー川

美術館「テート リバプール」は、この後、見学しに行きます

マージー川の対岸へ渡るフェリー乗り場や

風力発電機も見えます

すぐ真下を見ると、足がすくみますが

こうして上から見ると

整然とならぶ家々は

おもちゃのように思えました

この素晴らしい眺めの唯一の欠点

それは、この隙間からしか覗けないこと

しかも、気温は摂氏3度。手がかじかんで、カメラもうまく操作できないほどでした。



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